フォトグラファーからコレオグラファーへ──梅田宏明について
2月にYCAM(山口情報芸術センター)に行って観てきた梅田宏明の新作ダンス公演「Holistic Strata」についてコラム(「ラップトップ世代のダンサー登場!梅田宏明はメディア=スクリーンである」)を書いた。(『クロスビート』2011年5月号、154ページ、「連載アートワーカホリックアノニマス」)
ここではコラム原稿を補足する意味でいくつかの動画をリンクしておく。
公演CM、山口県のTVでオンエアされたもの
前作「Adapting for Distortion」、あいちトリエンナーレ2010でも上演された。
梅田宏明インタビュー
FRANCE 24 International News──ヒップホップからの引用、舞踏との関係についても述べている。
本人による自作解説
日本語のも。梅田宏明 新作インスタレーション&ダンスパフォーマンス『Holistic Strata Installation』について本人解説
自分の身体をメディア=道具として突き放して扱う手法にはダムタイプの古橋悌二が想起させられる。梅田と古橋には直接のつながりはないが、ふたりを結ぶ存在として池田亮司がいる。
梅田がもともと写真家を志していたことから、photographer と choreographer(振付家)を結ぶものについて考える必要がある。photo-graph を字義通りに訳せば「光-画」であるように、choreo-graph の意味するものは「踊-画」である。とすれば、彼がステージ上で現前化しようとしているものは光と踊りによる一枚の──いやもっと多層的な──「画」なのだといえるが、この件に関してはまた別の機会に書くことにする。
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