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『ロックの美術館』への招待──自著刊行によせて

deco" style="font-size:large;">「ロックは既存の価値観からはみ出しこぼれ落ちた雑多なものごとを拾い上げ、地球上のさまざまな地域の音楽のエッセンスをとり入れ、伝統も前衛も貪欲に吸収し、すべてを分け隔てなく包み込むことで、愛や平和や自由といった…

200冊の本の展示のなかでギャラリートークをします

現代美術家の佐々木宏子さんが主宰するOKUSAWA CONTEMPORARY ART AND DOCUMENTSで本をテーマにした企画展が今日から始まりました。会期中行なわれるギャラリートークの司会を務めます。グラフィックデザイナーの永井一正さん、紙の造形作家の花牟禮亜聖さん…

いつか人は紙の本の取り扱い方を忘れてしまうだろう

リーダーズ・レッドリスト ── ページをめくる生き物たち NOW READING / STILL READING【会期】7月7日(土)─7月13日(金) 【会場】SPIN GALLERY 東京都千代田区神田神保町1-20 小川ビル2F http://spins.exblog.jp/ 交通=東京メトロまたは都営地下鉄神保町…

デザイン・フォー・オール──共有と共生のための「共用品」のデザイン

これからのデザインに必要なことは何だろうと考えていたら「共用品」という言葉に行き当たった。子どもも大人も高齢者も障害者も身体的な特性にかかわりなく、多くの人がともに利用しやすいもの。英語ではアクセシブル・デザイン(使いやすい設計)と呼ばれ…

災害とデザイン、そしてフラー

『リアルデザイン』2011年6月号BOOK欄(p.24)に「災害に対してデザインができること──そして、デザイナーと社会との新しい関係性のデザインへ」を寄稿しました。 『世界を変えるデザイン』(英治出版)はアメリカでの展覧会が日本にも巡回して話題になった…

柳宗理と栄久庵憲司

『リアルデザイン』No.59(2011年5月号)のBOOK欄(p.24)で『柳宗理 エッセイ』と栄久庵憲司『袈裟とデザイン』の2冊を並べて書評をした。それぞれ戦後日本を代表するインダストリアル・デザイナーだが、ふたりの接点は意外なことにあまりないのではないか…

写真術の先っぽと航海術の端っこに立つ人

『リアルデザイン』2011年4月号BOOK欄に石川直樹写真集『コロナ』の書評を書きました(「太平洋に点在する島々から“見えない大陸”を発見する 写真術と航海術による石川直樹のもうひとつの地球探査。」)。Real Design (リアル・デザイン) 2011年 04月号 [雑…

本当は電子ブックで読みたいマクルーハン!

『メディアはマッサージである』の日本語版再刊(河出書房新社)について『リアルデザイン』3月号に書評を寄稿した。題して「“電子メディア時代の予言者”マクルーハン生誕100年──メッセージをマッサージに変えた魔法の書をあなたの手に」。日本語版は可読性…

書物の畑に種まく人

アメリカの出版社サイモン&シュスターのロゴマーク 岩波書店のマークと同じミレーの「種まく人」をモチーフにデザインされていることは明らかだが、その類似の理由が以前から気になっていた。サイモン&シュスターは1924年創業。このマークは1961年頃作られ…

この本のしおりは捨ててはいけない

高岡重蔵著『欧文活字』(烏有書林)について、『リアルデザイン』2010年11月号に書評を書きました。題して「活字を知る者が美しい書物をつくる──懐古趣味ではなく活字文化からデザインを考える」本書についての詳しいこと、そして僕が考えたことは書評記事…

本・本棚・デザイン──イベント開催告知

国民読書年2010関連企画 BOOKS & SHELVES, DEAD OR ALIVE 本と本棚 生き残るためのデザイン プレゼンテーション&ディスカッショングーテンベルク以来の大きな波=書籍のデジタル化のなか、本棚もまたその存在理由を失いつつある。長く情報と知の記録メディ…

画像2枚で、聴衆に何をプレゼン(ト)できるか?

最近ブログがプレゼンテーションの授業の課題掲示板と化してますが、しばらくlet me go on。 テキストによるプレゼンの次は画像です。しかも2枚。要はアレとコレとの2枚を目前に提示してお話することで、アレとコレの間にある何かをあらわにするというプレゼ…

本棚五七五七七

「本棚五七五」に引き続いて今週は…… 第2回課題「本棚五七五七七」本棚をテーマとした短歌を詠む。三つ以上、いくつ提出しても構わない。 三十一文字からなる定型詩Tankaもまた簡潔なプレゼンテーションの手法である。 本棚について観察と考察をするなかで、…

本棚五七五

「プレゼンテーション技法」、昨年は自転車をテーマに授業を行いましたが、今年のテーマは本棚。 情報環境のデジタル化とネットワーク化によって、従来的な情報記録媒体としての書物の役割が変わっていく現在、情報のストレージ/ディスプレイとしての本棚も…

本の仕事と、仕事についての本を1冊にすると未来が見えてくる

今春から月刊『リアル・デザイン』の書評ページを担当執筆していますが、最新号ではメディアとしての書物の現在的な意味をテーマに、28歳のブック・コーディネーター内沼晋太郎さんの新刊をメインにレビューし、関連図書を3冊挙げてみました。 詳細はぜひ今…

明日われわれは誰がためにページをめくるのか

東京国際ブックフェア、昨日からはじまってますが、ほぼ同じ日程でZINE'S MATE: The Tokyo Art Book Fair 2009が開催中。で、そのPVがとてもイイ。 書物のページをめくるという行為を、オーナー(=読者)が自分で見る/読むためでなく、オーディエンス(=…

「古本屋さん」はじめました

といってもバーチャルなものです。古本屋さんごっこ。 古書久寿美堂はこちらから実際に販売しているわけでなく、ブクログBooklogの本棚を古書オンリーというコンセプトで並べてみただけなんですけどね。 気がつくと神保町の古書店に通う回数が減り、インター…